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銀行のビジネスモデルと融資④

今までお伝えしたように、銀行が融資をする上で重要になるのが、前述のような分類であり、「正常先」、「要注意先」、「破綻懸念先」、「実質破綻先」、「破綻先」(これらを債務者区分と言います)をさらに細かく「1格~15格」(これらを信用格付け)と言います)のように分類し「1~7格」は正常先、「8~10格」は要注意先のように格付けを行います。ちなみに、信用格付けは各銀行によって少し異なります。

 これらの信用格付けは、借主から提出された決算書(貸借対照表、損益計算書など)等を基にまずは、数字面から定量的に判定されます。機械的に様々な財務分析が行われ、現金はいくらあるのか、○○比率が何%以上か、純資産の額がいくらであるか、債務超過ではないか、赤字ではないか、キャッシュフローはどれくらいか、貸出残高の償還年数は何年であるか等々によって貸出先を様々な観点から点数をつけていき第一次的な信用格付けが決まります。これらをクレジットスコアリングと言い格付け作業の大部分を占めます。とはいっても財務諸表の打ち込みは事務部門を担う関連会社行ってくれたり、判定も機械が行うので、現場の銀行員の実際の作業はほとんどありませんが。

 

 そして、定量判定によって導き出された結果を基に、今度は様々な非財務的な情報や事情を考慮して定性判定を行います。これは、市場動向などのマクロ要因、経営者や従業員のモラル、内部統制の脆弱性、経営者の個人資産、その他個別の事情等々によって信用格付けを格上げしたり格下げしたりして最終的な信用格付けを決定していきます。

 

 こうして決定された信用格付けを基に債務者区分が決定され、銀行としての融資の可否や、今後の取引方向などが決定されていくことになるのです。